今朝、INS(Immigration and Naturalization Service)へ行って来ました。

今回はあたしの指紋採取と顔写真を撮るため。

INSはこの前行ってきた移民局とはまた違うノースダラスにあって、ウチから車で約40分くらいだった。(tollwayをひたすら突っ走って、Royal laneの手前で降りてちょっと入ったところ。)

ロブが前もってGoogleで検索してプリントアウトした地図をたよりに車を進めると、なんだか街並みが怪しい(笑)。店という店、全部スペイン語(しかもボロい)で、レストランもタコスだ、ナチョスだ、ケサディヤだ、メキシカンばかり。(ちょっとFort Worthに近い雰囲気。)

どうやらメキシカンのコミュニティーに入り込んだみたい・・・。

「ほんとにここにINSがあるの?」と言ってたら、ありました、ちっちゃい事務所みたいなINSが。

移民を扱うところだけに、わざとメキシカンの地区に建てたのかもしれないけど、両隣はTJMAXX系の安売り衣料品店(もちろんメキシコ人経営。なんとカットソー$3で売ってました(全然かわいくなかったけど))。

いくらなんでも政府関係の公的施設なんだからさ(汗)、って思わず突っ込みたくなったよ、あたしゃ。


中に入ると、まず役所から送られてきた書類と、パスポートを見せてID確認。

ところが、書類にはロブの苗字で登録されてるものの、あたしのパスポートは旧姓のままだったので、

受付のおじさんに「これじゃぁ、同一人物っていう確認が取れないよ。結婚証明書持ってきてない?」と言われてしまった。

こういう手続きってお役所次第のスケジュールでよっぽどのことがない限りキャンセル不可だし、不備があってできなった場合、次はいつになるかわからない。

つき返されちゃったらどうしよう!?っとあせっていると、ロブもこれは引き下がるわけにはいかないと思ったらしく、

「この書類にはパスポートあるいは免許証持参と書いてあるだけで、結婚証明書なんて書いてないから持ってないし、それに、もし苗字が違っていてIDが確認できない場合もあるなら、『名前が一致するID証明を持ってくるように』と書くべきでしょう?」

とおじさんに訴えた。

おじさん、ガムを噛みながらしばらく考えて、

「免許証ある?」とロブに尋ねた。

ロブが免許証を差し出すと、それと一緒にあたしのパスポートをバインダーにはさんで、

「All right。この用紙に必要事項を記入したらまた持ってきて。」


どうやら無事パスしたみたい。

あ~、ドキドキした。


待合の椅子を見渡すと、周りは80%くらいがヒスパニック系、5%くらいがインド系、残りがアジア系、ヨーロッパ系って感じでびっしり座っている。まだ朝10時前だというのにこの混み様。

もらった用紙に氏名やら、生年月日、国籍やらを記入していった。

ここがアメリカらしいなって思うのは、こういうIDを尋ねる類の用紙って必ず目の色、髪の色、身長、体重、民族系統(あたしはAsianにチェック。Unknownって項目もあったので、そっちにしようとしたらロブに本気で怒られた(もちろん冗談だったのにぃ!))までいちいち記入するところ。

日本だったらみんな黒髪・黒の瞳だから意味ないけど(笑)。


記入が終わってさっきのおじさんのところへ行くと、番号が印刷された紙切れをもらった。

さらに待つこと20分。

やっと番号が呼ばれ、奥の部屋に通された。

4,5台のコンピューターと指紋を取るコピー機みたいな機械がペアになっていて、それぞれに椅子が設けられている。

番号は毎回3人くらいづつ呼ばれていたので、これは早く終わるかもと思っていたら大間違い。

中の待合椅子に座って見ていたら、人によって(または操作している人の技術が悪いのか)指紋がなかなかうまく取れないらしく、かなり時間がかかっている。

(暇つぶしに雑誌でも持ってくればよかったなぁ)と思っていたら、隣に座っていたヒスパニック系の女性が話しかけてきた。

彼女、運悪く先月右ひじを骨折してしまったそうで、肩からギブスをつけている状態。

周りの係員から「それで指紋取れるかなぁ。」とさんざん訊かれ、本人は「大丈夫、少しなら動かせるから」と必死に訴えてたのを見てて、かわいそうだなぁと思っていたら、偶然隣同士になったってわけ。

「あなた、出身は?」

「日本?あたしはメキシコ。日本は昔から一度行ってみたいって思ってるのよ。みんな頭がよくてよく働くのよね?」

(ステレオタイプな日本人像からかけ離れたあたし、ちょっと恥ずかしい・・・)

「うちは4人息子がいるんだけど、一番下の6歳の子が、『マミー、どうやってシャワーに入るの?見てもいい?』って言うから、いいわよって見せたら、器用に濡らさないようにシャワー浴びるのを見て、『that's cool!! 僕もこれから片手でやることにする!!』って言うのよ。笑っちゃうでしょ!」

とまぁ、フレンドリーなメキシカンらしく、いろいろと話してくれた。

あたしもおしゃべりなので、彼女と盛り上がっていたら(ちなみに他のひとたちはおとなしく椅子に座って順番待ちしてました・・・)、自分の番が回ってきたのも気づかず(汗)。

"Maam! あなたの番よ!"と係りの人に言われて気づきました(笑)。


指紋はまず、人差し指から小指までの4本と親指1本を左右それぞれスキャナーに載せてとった後、

10本の指を一本づつ採取。画像が薄すぎたり、濃すぎたりするたびに、指を渡されたフェルト布で拭いたり、スキャナーに霧を吹きかけてきれいにしながら撮るので時間がかかる。

そのあと、椅子に座って顔写真を撮る。

一応、「サービスはいかがでしたか?」っていうレストランのアンケート用紙みたいなものもあって、それを記入して専用ボックスに入れて終了。


で、これが終了後、渡されたチェック済みの書類。

      ↓

paper




今まで何度も弁護士さんに会いに行ったり、必要な書類を集めたり、病院へ行ったり、移民局へ行ったりしてきたけど、これでやっとビザ取得までの手続きもすべて終了。あとは12月にカードが送られてくるのを待つのみ。

日本に住んでると、自分は何人かなんて、気にしたこともないけど、こういうところに来て、いろんな国籍の人たちに囲まれてるとつくづく、

「あたしは移民なんだよなぁ。」って実感。

アメリカ人のロブはロブで、あたしと結婚していなかったら、移民局なんて一生縁がないところだろうし。

ヒスパニックの人たちに挟まれて座ってるロブ、結構浮いてました(笑)。



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ところで、例の「カレーソーセージ」、やっとAmazonから届きました。

(なんでこんなに時間がかかったんだかわからん。)

currysausage


中をパラパラめくってみたら、活字が大きくてビックリ。

お年寄りにも配慮されてるのね(そんなつもりじゃないと思うけど(笑))。

寒い夜に温かいものを飲みながらの読書は最高★


さぁ、何を読もう飲もうかしら、って本末転倒やん(笑)。